山躑躅

 山躑躅

こはやまつつじ丘丘の、  栗また楢にまじはりて、  熱き日ざしに咲きほこる。

なんたる冴えぬなが紅ぞ、  朱もひなびては酸えはてし、  紅土《ラテライト》にもまぎるなり。

いざうちわたす銀の風、  無色の風とまぐはへよ、  世紀の末の児らのため。

さは云へまことやまつつじ、  日影...

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巨豚

  悍馬〔二〕

廐肥《こえ》をはらひてその馬の、  まなこは変る紅《べに》の竜、けいけい碧きびいどろの、  天をあがきてとらんとす。

黝き菅藻の袍はねて、    叩きそだたく封介に、雲ののろしはとゞろきて、  こぶしの花もけむるなり。

  巨豚

巨豚ヨークシャ銅の日に、   金毛となり...

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銅鑼と看版 トロンボン

  〔銅鑼と看版 トロンボン〕

銅鑼と看版 トロンボン、  孤光燈《アークライト》の秋風に、芸を了りてチャリネの子、  その影小くやすらひぬ。

得も入らざりし村の児ら、  叔父また父の肩にして、乞ふわが栗を喰《た》うべよと、  泳ぐがごとく競ひ来る。

  〔古き勾当貞斎が〕

古き勾当貞...

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